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神様と私 その壱 –

今回は数年ぶりに神事として執り行われることが決定した京都の祇園祭の話でもしよう。
書いているうちに話が今に至る話になってしまい” 神様と私シリーズ “となってしまった。祇園祭話が全5話になってしまっているが、お付き合い願えたら幸いである。

ちなみに今年は八坂神社境内から石段下、四条通を西向きに真っ直ぐ、四条寺町にある御旅までの配慮ある道中となっている。久しぶりの町衆の心意気、短いながらも観覧ください。

 

以前から私は、「神とは何か」との問いに、”己の心”が神と繋がっていると考えている。
「神さんが見たはるゑ」と育てられ、良いも悪いも自分自身にだけには嘘はつけないからだ。

だから、サボったりズルをしたりすれば、自分自身が苦しくなることに繋がるから出来ないし、お金や恋愛に御利益があるとされている神様に悩みを委託する事にも、全く興味が持てない。

こんな事をいうと、御利益を求めないことで御利益を得ようとしているような感じも否めない。それにちょっとは求めてしまっているのも事実だから、所詮は高尚なことを言ってるような気になっているだけだ。
だから神様と私シリーズは、一生懸命に私自身を捧げるから許しておくれやすの話になる。

皆さん周知の日本三大祭、祇園祭は山鉾巡行が有名だ。

神さんの位を預けられた稚児が街を練り、有象無象の妖怪を引き付ける。
依り代としての山鉾に、「神さん助けてくれ~」と取っ憑いてきたオモイを、雲散霧消さすために山鉾はスグに解体され街が浄化される。ここまでが7月17日に執り行われる有名な山鉾巡行の話である。

京都の子達なら小さい頃から、誰々君は長刀鉾のお稚児さんやらはったんやで、今年の禿(かむろ)はどこそこのお子さんらしいで、とかの会話は毎年聞いてきたはずだ。実際に私の周りにも3人ほど過去に経験したおっさんがいる。

また山鉾巡行の前には曳き初め(ひきぞめ)という行事もあり、クライマックスに向け徐々にボルテージを上げていく。3日前(現在は2日前)から始まる夜店なんかは、小学生にとったらフルマックスコンボ連チャン状態である。宵々々山から1日も欠かさず参加し、室町蛸薬師にある当て物屋よりも綾小路の方が良い物が当たるとか、限りある小遣い片手に、暗くなっても出かけることのできる行事として楽しんできた。

子供 花傘 巡行 田の字 地区 祭り

夜の遊びだけでなく、花傘巡行という後祭り(24日)にも高学年からは学校行事として参加していた。後に18歳から輿丁(よちょう/担ぎ手)となる西御座(錦神輿)と同様、八坂神社オフィシャル子供神輿の担ぎ手としてだ。

大人の方は女人禁制なのだが、昔のオフィシャル子供神輿の写真にはクラスの女の子達も写っていたから一緒に担いでいたんだと思う。記憶では市役所から始まって八坂神社まで、台車に載せた神輿を押しながら街を練り歩いた。花傘巡行は舞妓ちゃんも参加して、男臭いというよりは華やかさのある行事だ。

さらに夜になると、神輿渡行に付いていく錦の魚屋のボンがいて、それに無理矢理付いていくという追っかけを追っかけるというダサすぎるスタイルをも確立していた。この末端構成員なるチンピラのお目当ては一つ。渡行のお接待で振る舞われるジュースにアイス、スイカといった労いアイテムだ。神輿渡行の道中、後ろにつくトラックの荷台で揺られながら食べたアイスの味は今も忘れられない。

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