伝統の絞り染めに出会う
日本には実に数多くの伝統的な染物が存在します。
生地に歴史があるように、染色の歴史も古く、衣類や日用品など私たちの生活に深く関わり、時代とともに発展してきました。
山城は染めにもこだわっています。今回ご紹介する「花柄絞り」は、帽子絞りという技法を使っています。
そもそも絞り染めとは、布の一部を糸などで固く絞ってから染色し、絞られた箇所が模様や柄として残るという染色法。
どんな太さの糸でどのくらい絞り、どの色に染めるかによって柄や色合い、凸凹感などの表情が変わります。
この繊細な技術によって雰囲気や風合いが生まれ、唯一無二の美しさが生まれるのです。
帽子絞りは、数ある技法の中でも職人の技が光る技法。
染めない箇所には、芯を入れてから、ビニールで帽子のように覆って、糸を巻きつけます。
この芯は今では樹脂製を使うことが主流ですが、かつては新聞紙を硬く巻きつけたものを使っていました。
新聞紙を使った方が、美しく染まることから、山城では今でも新聞紙の芯を使う職人さんに依頼しています。
ちなみに、この芯は職人の手作り。職人が長年の経験をもとに、染めるものによって、もっとも相応しい芯を作っています。
日本人に古くから愛された絞り染め。ひとつ一つの美しいその姿は、職人の手で生み出される唯一無二の繊細な意匠。
便利になる世の中において、機械化は進み伝統的な染め技術を生み出す職人も少なくなった。
京都は着物文化が根強く残る土地ということもあり、さまざまな染め職人が今なお技術を継承している。
山城で使う生地は、日本人が古来より大切にしてきたものだから、それらを美しく彩る技術もまた、古来より受け継がれた色でありたい。
職人の手仕事からしか生まれない色たちは、繊細でありながらどこか大胆で、その美しい深さは限りない。
日本の伝統を身に纏い、心地よく美しく過ごして欲しい。
そんな願いを込めた、美しい一点をお楽しみください。
【 ご紹介商品 】
■花絞りTシャツ
木賊色(とくさいろ) / Medium / Large / LL / 8,800yen(税込)
京紫色(きょうむらさきいろ) / Medium / Large / LL / 8,800yen(税込)
■花絞り七分袖Tシャツ
木賊色(とくさいろ) / Medium / Large / LL / 9,020yen(税込)
京紫色(きょうむらさきいろ) / Medium / Large / LL / 9,020yen(税込)